夏の暑い時期が過ぎ、害虫が減りだしたと思いきや、涼しくなって一気に増えるのがうどんこ病です。

特に秋バラに備えた夏剪定後に芽を出した柔らかい新芽や新葉、蕾は品種によって、うどんこ病に掛かり易くなります。

うどんこ病の発生時期と特徴について紹介します。




うどんこ病の発生時期と特徴

うどんこ病は、気温15度~25度で発生しやすく、若い葉や茎、蕾にうどん粉をまぶした様な白いカビが生えます。

カビが原因で発生して葉の上に出来る胞子が風で飛んで次々と伝染します。

初夏や秋口の雨が少なく、曇天が多く、空気が乾燥して涼しい時期が発生しやすいとされています。

若い葉が脈打ったり反り返ったりして直ぐに発見できますが、薬剤を散布しても完全には防げません。

せっかく出来た蕾も曲がりくねって、花が期待できません。

うどんこ病の対処法

 

うどんこ病が発生したチャイナローズ エルモサ-2

画像は、うどんこ病が発生したチャイナローズ エルモサ1年目の蕾です。

発生したら、葉の両面に薬液を洗い流すように散布すると良いと言われていますが、若い葉は逆に薬害も受けやすく被害部分を取り除くのが伝染を拡大させない最良の方法に思えます。

しかし、せっかく育った新芽を切り取るのは残念ですが被害の拡大を防ぐには致し方ないと諦めるしかありません。

窒素肥料の与えすぎや風通し、日当たりに注意する等と書籍等には書かれています。

成長記録からの感想

うどんこ病に弱いバラの品種がありますが、挿し木や接木の1年~2年の若い木が病気にかかり易い気がします。

うどんこ病に弱い品種とされている、パパ・メイアンやドフトゴールドも3年めの今年は病気にかかっていません。

免疫が出来るのか、根の成長で体力が付いた事が原因か分かりませんが、弱い品種は1年~2年が要注意です。

うどんこ病に関わらず、アブラムシやカイガラムシ等の害虫も風通しが悪いと発生します。

適度な剪定で込み合った部分を切り取り、風通しを良くして日当たりの良い場所に置く事や、液体肥料と窒素肥料は与えすぎない等、日頃の観察と管理で病気や害虫被害を最小限に抑えて薬剤は出来る限り使用しない事がバラの成長につながると思います。