バラの中で最も切り花に最適なハイブリット・ティ・ローズの1番花は贈り物としても大変喜ばれます。
1番花が咲く頃に周囲から飛来して花を食い荒らす、マメコガネは防除しにくい害虫でした。
切り花に最適な1番花を守るための苦肉の対処法を紹介します。
天敵害虫マメコガネが好むバラ
ハイブリット・ティ・ローズの夕霧がマメコガネの被害に遭った画像です。
白とピンクの覆輪が見事な大輪も切り花としては台無しです。
マメコガネはどんなバラでも食い荒らす訳ではありません。
マメコガネが好むバラは色合いが白からピンクまで薄い色や淡い色を好みます。何故か赤いバラは被害に遭いません。
マメコガネの体形が1センチ前後と大きいため、大輪で花弁が大きく柔らかい、ハイブリット・ティ・ローズ系の咲き始めを好み、花弁の奥に侵入して食い荒らします。
被害は大輪から中輪が多く小輪やカップ咲きでは、被害を免れています。
シュラブ系バラのディスタント・ドラムスの被害は深刻です。
中央の1番花を取り囲むように房咲きに沢山咲くのですが、花数が多く捕殺も困難で切り花にも、観賞用にも向かず、気分が滅入ることもしばしばでした。
苦肉の対処法-1
これは何?と思うほど美観を損ねる対処法です。
園芸用パイプで骨組みをして、工事現場で見かけるネットシート掛けています。
飛来するマメコガネが近づけない様、覆った状態です。
ネットシートの中では夕霧がマメコガネの被害も無く、綺麗に咲きました。
この方法は横張りの強い品種や花枝がグングンと伸びる品種には向いていませんし、大掛かりになり今回限りとなりました。
新しいアイデアが浮かびました。それが対処法-2です。
苦肉の対処法-2
ディスタント・ドラムスは何も対処していないと画像の様な被害に遭います。
蕾が色づき始めた頃に花の部分を覆う方法です。果物栽培で袋掛けをする要領です。
この袋は、台所流し台の排水口に使う、ストッキングタイプの水切りゴミ袋です。
ストッキングタイプで伸び縮みがあり、蕾や花弁を傷めません。房咲き全体を一つの袋で覆う事もでき、端のゴム状とバラのトゲや葉が引っかかり、風で飛ぶ事もありませんでした。覆うだけなので簡単です。
花枝がグングンと伸びるハイブリット・ティ・ローズのジョン・F・ケネディや鮮やかな黄色のドフトゴールドにも、覆ってみました。
あくまで、切り花目的で覆っていますので、美観を損ねます。
房咲きに数多く咲くフロリバンダ・ローズやつるバラ等の観賞用には不向きです。
結果はご覧のとおり!
マメコガネの被害に遭わない赤いバラと共に綺麗な切り花を採る事ができました。
- 画像のバラは上段左から
- クイーン・エリザベス
- 夕霧
- ディスタント・ドラムス
- ジョン・F・ケネディ
- 下段左から
- 宴
- パパ・メイアン
その他の対処法
市販品でフェロモンの匂いで誘惑捕獲する商品もありますが、効果の程が分かりかねるのと、値段も高めなので購入には至っていません。
ストッキングタイプの水切りゴミ袋が不向きなバラや美観を大切にされる方で被害に困っておられれば試されてはどうでしょうか!
●中●フェロモンの匂いで誘惑。だから害虫が獲れる、獲れる・・・コガネムシ用トラップ ニト…
最後に
即席の対処法ですが、マメコガネ以外の飛来害虫にも効果があると思えます。
あなたが大切に育てた1輪が被害に遭わないためにも、参考に試してみて下さい。
別の方法で対処しておられる方はどしどしコメントお寄せ下さいネ!
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