バラ、冬の管理

バラは12月から2月にかけての冬は葉を落とし休眠期に入っていますが、管理をする上では1年で1番大切な時期です。

冬の管理作業の善し悪しでその年の花、特に秋に立派な花を咲かせる為の根の成長と体力を付ける為の作業が必要です。

主な冬の管理作業について紹介します。




主な冬の管理作業

休眠期の12月から2月中にしておきたい作業

植え付けと植え替え

バラ、植え替え

休眠期には根も活動停止中です。この時期に鉢植えの植え替えや地に植え付けすれば、根を傷める事もなく長すぎる根の整理もできます。

私の場合、2月中には増えすぎた鉢植えから、樹高が高くなるハイブリットティー、パパメイアン(黒バラ)、ドフトゴールド(黄色)、ジョンFケネディ(白)、夕霧(白、複色)、挿し木で成長した、宴(赤)
横張り、半つる性のシュラブ系ディスタントドラムス(複色)、挿し木で成長したM(赤)を庭に植え付ける予定です。

冬剪定と誘引

冬剪定

冬剪定で重要なポイント

どの枝もほぼ、同じ長さに揃える。
頂芽優勢と呼ぶ1番高い所に優先的に栄養を送る性質が有るので、平等に成長させる。
つるバラの誘引作業で水平に誘引すると、どのわき芽にも平等に栄養が行き渡り、沢山の花を咲かせるのも頂芽優勢の性質を利用した誘引方法です。

前年の1番花の枝で切る。
元気な芽が出やすい事と毎年、枝の高さを揃えやすい。

思い切って株元近くの古い幹の芽の上で切る場合もあります。
その方がシュートが出やすいように感じています。

できる限り外芽の上で切る。
下葉が混み合わないので風通しも良くなる

但し、横張りの強いバラの鉢植えの場合、鉢からはみ出しすぎたり、バランスが悪く風で倒れやすいので内芽や横芽と自由に選定しています。

枯れ枝、細い枝、混み合った枝を切る。
葉が落ちて枝だけになると見分けがつきやすく選定しやすい。

主な枝を見分け、制限する。
花の数を抑えて大きな花を咲かせたいバラは枝数を少なめにしていますが、葉や蕾が膨らみ始めてからも可能です。




地植えバラの元肥

地植えバラがハイブリットティー中心の私は毎年、元肥を施しています。
株元から30センチ前後に深さ30センチ程の穴を数カ所開け、油かす、骨粉、堆肥、熔成リン肥等を混ぜて埋めています。

綺麗で元気な秋バラを咲かせるには、たっぷりの元肥は欠かせません。

但し、元肥や有機肥料の与え過ぎはひ弱に育ち、病気の発生や花形の乱れに繋がるそうですので注意して下さい。

病気の予防

病気や害虫の被害を少なくするには、水はけの良い肥えた土、日当たり、風通しが良い条件にする事が望まれます。

鉢植えは移動出来るので、良い土に変えるだけですが、地に植え付ける場合は日当たり、風通し考慮して間隔をあけて植え付けます。

剪定後にうどんこ病や黒星病の予防消毒をしておく事も大切です。

寒い時期の作業は大変ですが、大きく元気なバラの花が沢山咲いている事を想像しながら2月中には作業が終えられるよう頑張りましょう!