バラ、ジョンFケネディ

バラの購入苗は接木苗が殆どですが、ハイブリットティローズ、ジョンFケネディの株元から台木のシュートが伸びてきました。

通常は株元で切り捨てますが、毎年伸びてくるため、今年はシュートを活かして見ようと考えました。

シュート処理で考えられる4つの方法を紹介します。

株元から伸びるベーサルシュート

バラ、ジョンFケネディの株元

画像はジョンFケネディの株元から伸びるシュートですが、ジョンFケネディの葉が5枚葉に対し9枚葉が出ています。

バラの株元から伸びる太い新枝はベーサルシュートと呼ばれ、来年以降の主幹になる可能性があり、主幹の世代交代で長く育てるために大切なシュートです。

シュート更新が盛んなバラは10年以上元気に花を咲かせますが、シュートが出ないバラは主幹の更新が出来ないため、主幹と年々伸びる側枝を大切に育てるしかありません。

ベーサルシュートは接ぎ木されたバラのシュートであって、台木のシュートはバラの生育に影響を与えかねないので、株元から切り捨てるのが基本です。

バラの台木は丈夫で生育が旺盛な山に自生しているノイバラが使われます。
毎年、切っても切っても伸びてくる台木のシュート、今年は処理方法を変えて見ようと思います。

シュート処理(1)

バラ、ジョンFケネディ台木からのシュート

例年通り株元から切り落とす

バラ、ジョンFケネディのためにはこの方法が最適です。

シュート処理(2)

台木のシュートを挿し木で増やす。

シュートの枝が充実するまで育て、夏に枝を切り、切った枝を挿し木で育て、台木苗を作る。

台木苗を作れば、新たに挿し木以上に丈夫なバラを育てる事も可能です。

シュート処理(3)

バラ、ジョンFケネディの蕾と台木からのシュート

台木のシュートをノイバラとしてそのまま育てる。

ノイバラがどの様に成長するのか分かりませんが、確認のためにもとにかくピンチをしながら育ててみる。

とは言え、ジョンFケネディが弱らない事が条件になります。

シュート処理(4)

台木のシュートを活かし、接ぎ木する。

台木のシュートを育て、来年以降にジョンFケネディや他のバラの台木として根を共有する。

ジョンFケネディがシュート更新をしてくれないので、挿し木でジョンFケネディを増やし、挿し木苗を接ぎ木する方法です。

シュート処理(1)の切り落とす以外はシュートが2本出ているため、併用が可能です。
成長具合を見ながら(2)~(4)を試してみようと思います。

最後に

ジョンFケネディは2010年に数種類のバラを購入した内の一つですが、庭植えした場所が悪かったのか他のバラに比べ元気がありません。

シュート更新が無ければ、何れ枯れるかも知れません。
台木に接ぎ木をしてでも更新できれば、新たなジョンFケネディの誕生になるのです!

2012年頃から挿し木で増やしたバラは沢山有りますが、接ぎ木の経験は未だ有りません。
新たなバラの増やし方として挑戦しようと思います。