挿し木のバラの花




バラの挿し木の時期

バラの挿し木の時期(適期)には、休眠期の冬に挿す冬挿し(休眠枝挿し)と、生育が盛んな初夏に挿す、夏挿し(緑枝挿し)があります。

冬挿し(休眠枝挿し)は根が休眠期に入っている冬場の11月~1月に挿しますが、根が活動を始め、新芽が出るまでの期間が長く、室内で水分を切らさず管理する必要があり、根気が必要です。

夏挿し(緑枝挿し)は生育期の6~7月に挿し、鉢上げ(植え替え)までの期間も短いので初心者に最適です。

バラの挿し木の方法

切り花や剪定枝の切る位置

挿し木用切り花

1番花の切り花や剪定で切った枝、贈り物で頂いた花束で挿し木をします。

切り花や剪定枝の切る位置

画像はハイブリッド・ティ、宴の切り花を例にブルーのテープで切る位置を示しています。

2節ずつに切り分け

葉のついた枝を2節ずつに切り分けます。下の葉は枝元から切り落とします。

下の葉は枝元から切り落とします

上の葉の枝元から新芽が出るので、上の葉は5枚葉になるよう切り分けます。

下葉の枝元は土の中でも土より上でも、どちらでも大丈夫です。

挿し木の土

夏挿しの挿し木用土
パーライト:7
ピートモス:3

冬挿しは鹿沼土と赤玉土を5:5で挿し木用土にしますが、夏挿しはパーライト、ピートモスの方が確実です。

挿し木の挿し方

挿し木の挿し方

挿し木は30分ほど水に着け、水あげした状態で挿します。

4,5本の挿し木を平鉢で挿す方法とポットなどで1本単位で挿す方法があります。

平鉢は葉同士が風で触れたりするので、紐で固定するなどの工夫が必要です。

鉢上げが遅れ、せっかくの発根が絡み植え替え時に根を傷める事も、考慮に入れ、ポットで1本単位で挿す方法をお奨めします。

パーライト、ピートモスを混ぜあわせ、鉢やポットに入れ水を注いでおきます。

棒で穴を開け、挿し木を挿し、軽く周囲を押さえます。

雨や強い日差し、風を避け、軒下などで水を切らさないよう注意します。

鉢上げまでは、水のみで、肥料は与えません。

品種やバラの名前、挿し木の日付などを記したタグを付けておくと後の管理がやりやすいですよ!

1週間ほどで葉が黄色くなったら失敗です。再度、挑戦して下さい。
私の場合、花が咲いた枝は生育が盛んなため、失敗は殆どありません。

鉢上げ(植え替え)のタイミング

葉が枯れなければ、1ヶ月ほどで発根し、その後、新芽が葉の枝元から出てきます。
2ヶ月前後が鉢上げ(植え替え)の適期です。

根が少なく、パーライトとピートモスの土は砕けやすいので、柔らかい白根を傷めないよう注意して植え替えます。

植え替え用土
赤玉土の中粒:7
パーライト:2
ピートモス:1
鉢の大きさ:4~5号

成功しやすい品種や太さ

通常の剪定でも、ハイブリッド・ティ等の木立性は枝が太いほど
新芽が出るまでに時間がかかります。

挿し木枝も同じで、5ミリ前後が新芽の出やすい適当な太さです。
とはいえ、剪定枝から数多く挿し木してみて下さい。

つるバラの枝は、細く、しなやかですが、生育に勢いがあるので、細くても上手く行きやすいです。




鉢上げ後の管理

鉢上げ後、順調に新芽が成長し、着根が確認できた後から有機肥料や液体肥料で根の生育を考えて適度に与えます。

与え過ぎは、柔らかい葉を傷めやすく、害虫やうどんこ病にも なりやすいので、注意して下さい。

置き場所は日当たり、風通しが良く、雨がかからない場所が理想です。
夏の強い日差しも避けたいですね!

年内に蕾が付き、花を咲かせる場合でも早めに花がらを切り、葉を増やし、根を丈夫に育てる事に重点をおきます。

冬剪定と植え替え

冬剪定は今後の成長も考慮して、挿し木から最初に伸びた枝で剪定する。

植え替えは12~1月の休眠期に一周り大きな鉢に植え替える

植え替える事で土中の害虫や根の生育状態を確認できます。

細根が多く成長した挿し木の植え替え用土
赤玉土の中粒:7
ピートモス:1
赤土:1
もみ殻くん炭:1

2年目からは鉢植えのバラ苗と同じ様に管理して行きます。

挿し木の成長

挿し木を人間に例えると

挿し木の1年目:赤ちゃん誕生から幼少期(免疫のないひ弱な時)

挿し木の2年目:小学校から高校生(しっかりしても、油断は禁物)

成長した挿し木苗のバラの花

挿し木の3年目:成人から独り立ち(もう大丈夫!立派な大人です!)

シュート更新の挿し木苗

挿し木の4年目:世代交代(シュート更新で世代交代の予感!)

最後に

紹介中の挿し木は個人で楽しむのが目的で販売は許可を得た業者以外は違法になります。

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